住職だより

2022.01.19

永昌寺の托鉢と正法寺の托鉢

年が明け、寒波が押し寄せる睦月となりました。

各地域で、僧侶による寒行托鉢が始まっております。

ここ永昌寺は、托鉢修行はおこなっておりませんが、

通年で町内を走り回るのが私の修行です。

最近では雪の積もる山の中、雪道の町内を走ります。

その途中で、地域の皆さんに声をかけたりかけられたりというのが、町内トレイルランの醍醐味です。

浄財は頂きませんが、お米屋や野菜、最近は焼き芋もいただき、ついには寒いので小屋でお茶までいただきます。

対して、お役をいただいている正法寺では、恒例の寒行托鉢を1月5日より2月3日までの平日におこないます。

時折私も修行僧と歩きますが、こちらはれっきとした托鉢ですので、行脚姿で鈴を鳴らし、准提光明陀羅尼を唱えながら歩きます。

更木の焼き芋も、水沢の浄財も同じ供養の気持ちをちょうだいするもの。

焼きあがった焼き芋も、ぎゅっと握りしめられていた硬貨も、どちらも私の心を温めてくれます。

©︎ EISHOUJI

永昌寺の法話