永昌寺は、坐禅を根本とする曹洞宗のお寺です。
ご本尊をお釈迦様とし、高祖道元禅師、太祖瑩山禅師を両祖と崇めております。
お釈迦様は、多くの修行の末に、八日間の坐禅によってお悟りを開かれました。人は生まれてから生きていく中で、多くの苦しみの中で生きていきます。でも、その苦しみからは逃れることはできない。であれば、より良く生きる方法を実践していこう。その気づきが坐禅にあったとお示しです。
坐禅で、身体を調え、呼吸を静かにし、心安らかな時間を過ごす。そんな心持をいつでもどこでも実践していきましょうと示されました。
その教えを、中国から日本に伝えられたのが、高祖承陽大師道元禅師です。厳しい坐禅修行は日常の中にもあると説かれました。そして、その教えを忠実に実践され、日本全国に広められたのが太祖常済大師瑩山禅師です。優秀なお弟子さんを数多く排出し、禅の教えを全国津々浦々まで流布されました。そうして、この岩手県北上市にも永昌寺という拙寺が建立されることとなったのです。
曹洞宗の大本山は、道元禅師がお開きになった永平寺(福井県吉田郡)と瑩山禅師がお開きになった總持寺(神奈川県横浜市)であり、この二つを両大本山といいます。